22 PIECESは、旅行者に旅の思い出のPIECE( 一片) を作って頂くことをコンセプトに宿泊業を展開しているPIECE ブランドの新しい旗艦店である。
22室の広めの部屋で家族や友人が特別な京都をゆったり過ごす宿泊施設として22 PIECES と名付けられた。
建築は、客室の配列をxy方向同スパンの6m×6mグリッドに合わせた無駄のないRC壁式構造とし、客室を演出する庭や植栽帯、バルコニーのみを外に表出させた。
客室を演出する装置を浮遊させ、これらを支持する水平フレームをそのままホテルのファサードとするためである。
客室は、6mグリッドで決められた36 ㎡を基本として、外部に付加した庭やバルコニー、 出窓により異なる演出としている。
階高の高い1 階にはロフトベッドを配し、4 種類の部屋とした。
ロビーは客室で過ごすことを強調し最小限に抑えている。水盤と緑で豊かに演出した長いアプローチを経て辿り着く小さな空間は、厳選した日本の珠玉が展示される小さな宝石箱とした。
ここで飾られるものは時に貸し出され、22 PIECES( 二十二片) の特別な思い出を彩る小道具となる。